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先生からのメッセージ
■プロフィール
伊藤 雅章 (いとう まさあき)
新潟大学大学院医歯学総合研究科皮膚科学教授
伊藤先生
難治性円形脱毛症の患者さんとご家族の方々へ。
円形脱毛症は約50人に1人がなる脱毛症で、そのうち1割弱の患者さんが頭全体〜全身の広範囲な脱毛を起こします。このようになると、患者さんの悩みやご家族の心配は大変なものだと思います。ただ、この場合でも、治療が有効で数ヶ月〜1年で毛が回復すれば、その精神的問題も解決するわけです。
しかし、なかには脱毛状態が数年以上も続いたり、再生と脱毛を繰り返すこともあり、とくに小児で治療効果の低い難治性円形脱毛症が多いのが実情です。成人であれば、自分あるいは仲間で悩みを解決できるかもしれませんが、小児では脱毛が続くことが精神的発達に影響することもあります。
このような患者さんをどのようにケアすべきかが大きな問題ですが、食事、洗髪、精神的ストレスなどに注意しても、円形脱毛症の回復には関係ありませんし、育毛剤やマッサージも効果はありません。増毛や植毛はやるべきではありません。
しかしながら、治療の効果がなく10年以上も脱毛状態であったのに、急に回復してくることもあり、希望を捨てないで欲しいと思います。脱毛状態というハンデはありますが、それで人間の価値が損なわれるわけではありません。とくに子供さんの場合、ご両親は「治す」ことばかり追い求めるのではなく、現状を理解して、子供さんを暖かく見守り、ハンデをハンデと思わない、明るい子に育つように心がけていただきたいと思います。
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